ロシアと軍事協力進める北朝鮮 想定される「最悪のシナリオ」とは
聞き手・構成 ワシントン=河野光汰
北朝鮮が11月21日に発射した軍事偵察衛星には、ロシアの技術協力があったと言われています。北東アジアの安全保障に詳しく、米ジョージ・ワシントン大エリオット国際関係大学院の客員教授も務める金永峻(キムヨンジュン)・韓国国防大学教授は「考えられる最悪のシナリオ」として、北朝鮮が今後、ロシアや中国と軍事的連携を深め、合同軍事演習へと発展する可能性を示唆します。
――北朝鮮は先月21日の軍事衛星の打ち上げを「成功」と主張しています。
現時点での北朝鮮の主張は重要ではないと考えています。なぜなら、成功の具体的な証拠は何一つ示されていないからです。証拠を提示しないままに何かを主張するのは北朝鮮のこれまでのやり方です。
懸念しているのは、今後、北朝鮮軍が関係を強めるロシア軍や中国軍との合同軍事演習に参加する事態にまで発展するのではないかということです。
――なぜ合同軍事演習の可能性があると見るのですか。
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