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　深刻なテロ対策の不備が相次いだ東京電力柏崎刈羽原発（新潟県）に対する事実上の運転禁止命令が、27日に解除される見通しとなった。

　原子力規制委員会は、社長との面談や現地調査などによって、命令の解除を判断できる材料がそろったとの認識で一致。ただ、柏崎刈羽原発は「普通の状態になっただけ」（山中伸介委員長）で、同原発が最低ラインに達したに過ぎないという。

　規制委は20日の定例会で、東電の小早川智明社長から改善を続けるための取り組みなどについて聞き、意見交換をした。

　伴信彦委員は「命令を解除しても、東電が生まれ変わったとか、非の打ちどころのない組織になったという認定ではない。最初の試験に不合格になり、補講と再試験を繰り返して、ようやく合格ラインに達した。評定は優や良ではなく、可だ。その認識はあるか」と発言した。

　小早川社長は「その通り。ス…