日本初の月着陸なるか 着地方法は「あえて転倒」、20日未明に挑戦

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玉木祥子
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 日本として初の月面着陸なるか。日本の月探査機SLIM(スリム)が20日午前0時20分ごろに着陸を予定している。着陸に成功すれば世界で5カ国目。目標は、狙った場所に高精度に着陸する「ピンポイント着陸」を達成すること。どのような探査機なのか。

 SLIMは昨年9月、鹿児島県種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられた。

 大きさは高さ2・4メートル、奥行き1・7メートル、横2・7メートル。燃料を含めた重さは約700キロ。開発費約149億円をかけてつくられた。

 推進剤の消費をできるだけ少なくするため、月の重力などを利用して軌道を変更しながら、約4カ月半かけて月に向けて飛行してきた。

 着陸地点は、月の赤道の南にある「神酒(みき)の海」と呼ばれるエリア。このエリアにある「SHIOLI」と名付けられたクレーターの傾斜地に降りようとしている。

 なぜこの場所なのか。

 ここは、隕石(いんせき)が…

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