成長率「5%前後」が集める不安の視線 中国経済、封じられる悲観論

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北京=斎藤徳彦
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 中国の全国人民代表大会全人代、国会に相当)が5日、北京の人民大会堂で開幕した。今年1年の政策方針を示す政府活動報告で、今年の経済成長率目標を「5%前後」に設定した。

 一方、市場の予想は4%台にとどまり、経済成長率は鈍化するとの予測が多い。2023年も5・2%という高率の経済成長を果たしたはずの中国経済へ、不安の視線が内外から注がれる大きな理由は、強まる不透明さだ。

 中国経済の課題を象徴する数字とみられてきた若者の失業率は昨年6月分で20%を超えた後、約半年間公表されなかった。統計方法を見直したあと、今年1月に14・9%という数字が公表された。

「ネガティブな言及をしないよう」指示

 昨夏以降は、アナリストらが…

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この記事を書いた人
斎藤徳彦
中国総局長
専門・関心分野
国際経済、中国の経済・政治