開国から今日まで 外交史料館の展示室がリニューアル 8日から公開

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編集委員・藤田直央
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 開国以来の日本外交の文書を保管する外務省の外交史料館の展示室が、東京・麻布台で同館の隣に昨年できた麻布台ヒルズの高層ビルに移った。8日にオープンした。入館は無料。

 5日には開室式があり、上川陽子外相が「我が国の外交をより身近に感じていただけるスポットになれば」とあいさつ。「外務省は国民共有の知的資源である重要な文書を後世に残していく取り組みをしっかりと行っていく」と語った。

 新たな展示室では、前から置かれていた1960年代までの史料に加え、72年の日中国交正常化や、CPTPP(米国抜きの環太平洋経済連携協定)といった最近の外交に関する文書も見ることができる。各時代背景の説明も手厚くなった。

 元首相・吉田茂の杖などの遺…

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この記事を書いた人
藤田直央
編集委員|政治・外交・憲法
専門・関心分野
日本の内政・外交、近現代史