超党派議連が国交省事務所と質疑 球磨川治水巡り

今村建二
[PR]

 野党の国会議員による超党派の議員連盟「公共事業チェックとグリーンインフラを進める会」のメンバーが、熊本豪雨で被災した球磨川流域を視察し、球磨川の治水について国土交通省の地元担当者と質疑をかわした。

 議連からは、元滋賀県知事嘉田由紀子参院議員(教育無償化を実現する会)と、山崎誠衆院議員(立憲民主党)が参加。3月24、25の両日、川辺川ダム建設予定地などを、ダム反対の市民団体と巡った。

 訪れた国交省八代河川国道事務所では、市民団体とともに国側と質疑。熊本豪雨の被害について、国側は、球磨川本流の水位が上がったことで山田川など支流の水があふれるバックウォーター現象が発生したために起きたと説明し、本流の水位を下げる川辺川ダム建設が必要だと主張。本流の水位に関係なく支流はあふれたとする市民団体とはすれ違った。

 やりとりを聞いた嘉田氏は「国の説明はバックウォーターに偏っているように思う。今後国会でも取り上げたい」と語った。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
今村建二
水俣支局長|水俣病・環境担当
専門・関心分野
地方政治、環境