家業に追われた幼少期、読み書き苦手 73歳「最後の機会」夜間中へ

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岡田将平 城真弓
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 1日夜、佐賀市の高校敷地内にある校舎の一角にあかりがともり、授業がおこなわれていた。佐賀県がつくった夜間中「彩志学舎(さいしがくしゃ)中」だ。

 この4月にでき、今月7日までに10~70歳(さい)代の20人が入学した。授業があるのは平日の月曜日から金曜日。1時間目は午後5時50分に始まり、最後の4時間目は午後9時に終わる。入学する学年は選べ、2、3年から始めた人もいる。

 1年生の教室で、数学の授業を一番前の席で受けていたのは、佐賀市の永田清子(ながたきよこ)さん(73)。教員につきっきりで教えてもらいながら、計算問題にチャレンジしていた。「楽しいです。先生が寄りそってくれるので、私もこたえたい」と笑顔をうかべた。

 「手紙を出せるようになりた…

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この記事を書いた人
岡田将平
佐賀総局
専門・関心分野
平和、戦争体験の記録・継承、地方
城真弓
西部報道センター|教育・子育て、北九州市担当
専門・関心分野
地方・教育・療育・子育て・食・防災