エヌビディア時価総額、際立つ急騰 MS・アップル抜き世界首位
米半導体大手エヌビディアの時価総額が、米マイクロソフト(MS)や米アップルを抜き、初めて世界首位となった。世界的な人工知能(AI)ブームを追い風に、エヌビディアの高性能半導体の需要が急増しており、「黒衣役」だった企業の価値が世界トップに躍り出た。
18日の米株式市場の終値で、企業価値を示す時価総額はエヌビディアが約3兆3350億ドル(約526兆円)となり、MS(約3兆3170億ドル)やアップル(約3兆2850億ドル)を上回った。
日本の東京証券取引所に上場する全企業の合計は約990兆円で、エヌビディア1社でその半分超を占める計算だ。
エヌビディアの時価総額は昨年5月に1兆ドルを超え、その約1年後の今月5日には3兆ドルの大台に達した。3兆ドル超えは世界でもMS、アップルを含む3社だけとなる。
エヌビディア株は急騰ぶりが際立つ。時価総額が1兆ドルから3兆ドルになるまで、アップルは約4年、MSは5年かかっていた。エヌビディアはわずか1年で達成した。
6月に株式を10分割してさらに投資しやすくなったほか、米国の代表的な株価指数「ダウ工業株平均」への採用も市場では予想されており、株価上昇に拍車がかかっている。
AI向け半導体で「1強」の…