肝臓に優しいメニュー、佐賀大病院と飲食4店舗がコラボ
三ツ木勝巳
佐賀大医学部付属病院肝疾患センターは「世界肝炎デー」の28日から、佐賀市内の飲食店4店とタッグを組み、肝臓に優しくヘルシーな料理を提供するキャンペーン「新“肝”覚メニュー」を始める。県内産の高オレイン酸大豆や赤酢などを使い、店舗ごとに異なるメニューを出す。
高オレイン酸大豆は、佐賀大農学部が40年以上かけて開発した。善玉コレステロールは維持し、悪玉コレステロールを上昇させない働きがある。メニューには県内産の高オレイン酸大豆を使用する。
赤酢は、県内の酒蔵の酒かすだけでつくった。肝臓に必要なアミノ酸が豊富で、うまみやコクがあるという。こうした食材をバランスよく組み合わせることで、脂肪肝の予防や肝臓の健康維持などが期待できるという。
佐賀県は、肝がんで亡くなる人が多く、死亡率も全国的にみて高い。主な原因のB型肝炎やC型肝炎の陽性率が全国平均より高いうえ、最近は脂肪肝も増えている。
メニューについて、同センターの原なぎさ特任助教(管理栄養士)は「カロリーを落としつつ、おいしさを維持した料理が仕上がった。野菜をたくさん食べ、たんぱく質を十分にとるなど健康を気づかう意識付けになれば」と語った。