小児がんの子どもたち、メタバースで交流しよう 横浜市が参加者募集

堅島敢太郎
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 【神奈川】横浜市は、仮想空間メタバース」を活用した小児がん患者の支援事業を試験的に始めると発表した。闘病中の外見の変化などを気にすることなく、患者の子ども同士で交流を深めてもらう狙いだ。

 小児がんの治療では、長期入院を余儀なくされたり、薬の副作用で脱毛やむくみが起きたりと、成長期の子どもが悩みを抱える要因が多くあるとされる。

 そこで市は、インターネット上の仮想空間「メタバース」上で交流するイベントを企画した。参加者は自身のスマートフォンやパソコンなどを使い、病院や自宅などでアクセス。画面上で「アバター」と呼ばれる自分の分身のキャラクターを動かし、4~5人のチームで話し合いながら、課題を解決するゲームに取り組む。

 イベントは21日に開かれる。対象は小児がんなどの大きな病気を経験したり、現在も入退院したりしている子どもと、そのきょうだいの計50人。13日午後5時まで応募を受け付けている。市外在住者や市外の病院に入院していても参加できる。無料。

 問い合わせは市医療局がん・疾病対策課(045・671・2721)。

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