「メイちゃんみたいに」画面越しに憧れた18歳のパラ選手が望む未来
藤野隆晃
「メイちゃんみたいになりたい」
パリ・パラリンピックの競泳100メートル平泳ぎ(運動機能障害SB8)に出場する福田果音(かのん)(18)=ときわスイミングスクール曽根=には、目標にしてきた選手がいる。
2016年、リオデジャネイロ・パラリンピックで競泳の8種目に出場した一ノ瀬メイさん(27)のことだ。
福田は一ノ瀬さんと同じく、先天性の障害で腕の先がない。小学生になって水泳を始めてから、テレビの画面越しに一ノ瀬さんの泳ぎを見て、「こんなに速い選手がいるんだ」と驚いた。
ただ、憧れた理由は競技以外のところにある。
自国開催の東京パラリンピッ…