秋サケ定置網漁解禁 北海道・大樹漁港で初水揚げ、大漁祈る

中沢滋人
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 秋サケの定置網漁が道内で解禁となり、大樹町の大樹漁港では2日、初水揚げがあった。漁港では銀色のうろこを輝かせたサケが次々に積み下ろされ、漁業者らがオスとメスに手際よく選別していた。

 十勝沿岸などの解禁日は8月30日だが、近年の不漁で、ふ化放流事業に必要な親魚を確保するため、各漁協では自主的に網入れを遅らせ、3日遅れの初水揚げとなった。

 道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場は、今年の全道のサケの来遊について、約1700万匹で昨年比で約25%減の厳しい予測をしている。大樹漁港の初日の水揚げは昨年とほぼ同量の1・2トン。それだけに、同漁協の川井広道専務理事は「漁場の海水温は昨年より低めのようなので、これからに期待。予測が外れ、大漁で漁期を終えることを祈っている」と話した。

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