「戦争はいつも隣に」 ユーミンがメッセージ 昭和天皇記念館改修で

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力丸祥子

 昭和への改元から100年となる2026年に向け、東京都立川市にある昭和天皇記念館が大規模改修の費用の一部を募るため実施しているクラウドファンディング(CF)に、シンガー・ソングライターの松任谷由実さんが「今だから見える戦後、今の世界情勢の中で知っておかなくてはならない時代です」などとメッセージを寄せた。担当者は展示のリニューアルで「若い世代に昭和という時代を知ってもらう機会にしたい」と話す。

松任谷さんのメッセージ全文も

記事の後半で、自らの記憶に重ねながら昭和の激動と繁栄に思いをはせた松任谷さんのメッセージ全文もお読みいただけます。

 八王子市出身の松任谷さんはメッセージのなかで、かつて祖父と一緒に天皇が眠る武蔵野陵(当時の多摩御陵)を散歩したと懐かしんだ。そして「母がモガ(モダンガールの略称)だった戦前の良き女学生時代。そして戦時下、父の出征中、まだ生まれたばかりの長男を栄養失調で亡くしたという悲しみの記憶。私が生まれる前の昭和の出来事です」と記している。

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 記念館がある国営昭和記念公…

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この記事を書いた人
力丸祥子
東京社会部|気象庁クラブ
専門・関心分野
防災、合意形成