「単純作業で…」 東電、準備に立ち会わず デブリ取り出し手順ミス

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三浦惇平 福地慶太郎
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 東京電力福島第一原発の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し開始に向けた作業で手順のミスが見つかった問題で、東電は4日、事前の現場での準備作業に東電社員が立ち会っていなかったと明らかにした。東電は5日にも原因調査の結果と対策を発表する。

 東電は8月22日に同原発2号機で取り出しに着手する計画だった。ところが、この日朝、燃料デブリの取り出し装置を原子炉格納容器内に押し込む5本のパイプの並び順が間違っていることが分かり、着手を延期した。

 パイプは5本あり、いずれも長さ約1.5メートル、重さ約95キロ。装置に電気などを供給するケーブルをパイプの内側に事前に通していたが、本来2本目にすべきパイプが先頭になっていた。こうした準備作業に東電社員は立ち会っていなかったという。

 東電の小早川智明社長は9月…

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この記事を書いた人
福地慶太郎
科学みらい部|原子力担当
専門・関心分野
原子力、福島第一原発事故、生命科学