開催時期の選択肢が狭い全国大会 いかに夏に安全にスポーツをするか
編集委員・中小路徹
今夏も酷暑だった。小中学生世代のスポーツの全国大会は、熱中症対策にどう取り組んだか。
8月2~4日、鳥取県の4会場であった軟式野球の全国スポーツ少年団交流大会では、試合前と各イニングの開始前、暑さ指数(WBGT)をホームベース上で測定。主催する日本スポーツ協会の指針で「運動は原則中止」となる31以上の場合、試合を始めない、または中断し、5分おきに測って、開始や再開を待つ措置をとった。
試合時間も、午前8時半と午後4時から1試合ずつの2部制を組んでいた。すると、全18試合中、定刻通りに始まったのは10試合。規定の六回まで消化できたのは2試合だけだった。
途中で打ち切られる三つのパ…