【皇室記者ノート】「光る君へ」 ご一家も見ていらっしゃるかも?
中田絢子
NHKの大河ドラマ「光る君へ」の舞台は1千年前、平安の貴族社会。現代の皇室を取材する宮内庁担当記者からみると、1千年前の宮廷社会が現代につながっている、と感じる場面に遭遇することがしばしばある。
「よく書が番組に出てまいりますね」
皇后雅子さまがそう話したのは、7月8日、宮殿の小食堂「連翠(れんすい)」で昨年度の日本芸術院賞受賞者らと面会した際のこと。受賞者の一人で書家の高木厚人さんが「今、大河ドラマで光る君へをやっていまして」と切り出したことに対する皇后さまの答えだった。
高木さんは「源氏物語」をテ…