毒を持つセアカゴケグモ5匹、高校内で見つかる 健康被害はなし
鈴木史
山口県立岩国商業高校で今月、特定外来生物で毒を持つセアカゴケグモ5匹が見つかった。岩国市と県は18日、同校内で他にクモがいないかを調べた。
セアカゴケグモは体長1センチほど。黒い体で腹部に赤い模様がある。メスは毒を持ち、かまれると痛みや腫れが出る。
同校の生徒が4日、テニスコートのベンチで1匹を発見した。連絡を受けた市職員が5日にテニスコートや野球場でさらに3匹、学校関係者が7日にテニスコートで1匹を見つけ、いずれも駆除した。健康被害はないという。
市職員と県職員の計11人が18日、同校でクモが見つかったテニスコートや野球場周辺を1時間半ほどかけて、改めて調べた。側溝のふたやベンチの裏など、クモが隠れていそうな所を重点的に見回った。この日は見つからなかったといい、今後も月に1回程度調べる。
同校の学区に近い平田地区で2019年5月から22年11月の間、約250匹が見つかっていた。