「私も銃所持者」と訴えたハリス氏 子どもの命脅かす銃の現実を前に

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シカゴ=遠田寛生
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連載 混迷を歩く アメリカ大統領選2024:銃規制編②

 横一列に並んだ5人が、順番に体験談を語る。8月22日、米シカゴで開かれた民主党全国大会では「銃の暴力におびえずに生きる自由」をテーマにした一幕があった。銃撃で子どもを亡くした人、銃撃事件を間近に目撃した人……。銃のせいで人生が暗転した人々の重い言葉に、直前までにぎやかな音楽が流れていた場内は静まり返った。

 アビー・クレメンツさんは2012年12月14日の話をした。2年生のクラスで教えていたコネティカット州の小学校で突然銃乱射が起き、教室内で子どもたちと隠れた。このクラスは無事だったが、学校では児童20人を含む26人が殺害された。「154発もの銃声が鳴り響いた。あの恐ろしい日を忘れることはない」

 この日は民主党大会の最終日。直後には、大統領候補に指名されたハリス副大統領(59)の指名受諾演説が控え、場内は高揚感に包まれていた。そこであえて銃規制の議論を入れる構成にしたことに、大統領選に向けこの争点を重視する民主党の姿勢がうかがえる。

銃規制強化訴える母親や学生グループ

 共和党トランプ前大統領(…

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この記事を書いた人
遠田寛生
ニューヨーク支局
専門・関心分野
大リーグなどスポーツ全般、アンチドーピング
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