年度末で図書館6→2に 突然の閉館方針に利用者ら反発 東京・清瀬
武田遼
東京都清瀬市が市立図書館の存廃をめぐって揺れている。市は3月、利用率の低迷を理由に、6館のうち4館を2024年度末で閉館すると決めた。市は代替サービスを導入する予定だが、閉館について周知が不十分だったこともあり、利用者らからは反発やとまどいの声があがっている。
「決まったからといって、突っ走るのはやめるべきだ。市の方針が市民のニーズから大きくずれているのではないか」
9月4日の市議会定例会で一般質問に立った原田ひろみ議員(共産)は、図書館の一部閉館について、市側の姿勢を問いただした。
直前まで明記されなかった閉館の方針 市は釈明
市は3月の議会で、図書館に関する条例改正案を提出した。現在6館ある市立図書館のうち、「中央」と「駅前」を除く4館を今年度末で閉館し、老朽化した中央は近隣に建て替えて「南部」として26年2月にオープンさせ、2館体制にするとの内容だ。
たくさん並ぶ本を見て、手に取る。来館時は借りるつもりがなかった本に出会えるところに、記者は図書館の魅力を感じます。そんな図書館のサービスがいま、利用者の減少で大きく形を変えようとしています。記事後半は、市が始める予定の代替サービスも紹介します。
市はこれに先立ち、図書館の…