旧ジャニーズ問題 被害者と交流をもった子どもたちが願ったこと

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島崎周
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 旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.(スマイルアップ))の創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題では、タレントを目指す多くの少年たちが性被害に遭っていたことが明らかになった。この問題を、子どもたちはどう受け止めているのか――。被害当事者と接点をもち、性被害や声を上げることについて考え、発信している子どもたちがいる。

 昨春から性加害問題が報じられるようになり、東京都内の小学6年の女子児童(11)は、母親から内容を聞いた。「(旧ジャニーズ事務所所属の)タレントもよくテレビで見ていたし、ショックだった。性加害はいけないという認識をみんながもたなければいけないと思った」

 女子児童は昨年から、子どもの権利が保障される社会を目指す提言活動に参加し、政治家や国の担当者に対面する機会があった。だが、旧ジャニーズ事務所の問題について話しても、反応は薄く、この問題に言及したり、何か対策をたてようとしたりする姿勢はないように見えたという。

 「被害者は声を上げているのに、無視されているのはおかしい」

「自分に何かできることはないか」

 女子児童も、自身の声を聞い…

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この記事を書いた人
島崎周
東京社会部|文部科学省担当
専門・関心分野
性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権