自民非公認の不記載候補、頼みの綱は公明 政治とカネで野党は乱立

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稲垣直人
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 埼玉13区(久喜市幸手市など)から出た無所属前職の三ツ林裕巳氏(69)は、いずれも地元選出の衆院議員だった祖父、父、兄をもつ。政治資金収支報告書に計2954万円を記載せず、自民党の公認から外れた。無所属での初の戦いとなる。

 公示日15日の出陣式では、こう語気を強めた。

 「党のためにやってきたのに……と憤りを感じたが、それはのみ込むことに致しました。のみ込んで、もう一度みなさんの審判を仰ぐしかない」

 これまでの地元集会などでは「使途不明金や私的流用は一切ありません」と、その部分を赤字で大書した謝罪釈明文を配布、幾たびも説明し、頭を下げてきた。

 今回、「一票の格差」是正による区割り変更で、有権者も約6割が入れ替わる。陣営のだれもが危機感を隠さない。「これまでになく厳しい」「野党候補が乱立して有利などと言っている場合ではない」

 無所属とはいえ、20日に久喜市であった演説会場の入り口には、「自民党」ののぼりが何本もはためいていた。党本部などからの政治資金の受け皿となる政党支部の支部長もそのまま。自民県議もこぞって支援する。

埼玉13区の候補者

【久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市など】

沢口千枝子 73 共新

高井崇志 55 れ元(3)[比]

中原由棟 33 維新[比]

橋本幹彦 28 国民新[比]

橋本勉 71 諸元(1)

三ツ林裕巳 69 無(自)前(4)〈公〉

 届け出順。年齢は投開票日現在。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区重複立候補。〈〉内政党は推薦。(自)は自民の裏金問題に関与した無所属の候補

■「推薦にはならない」発言の…

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