「自分をずっと好きでいて」母のLINE 松生理乃、失意からの輝き

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内田快
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 小さめのキャリーケースを携えて、松生(まついけ)理乃(中京大)は客席後方の通路に一人で立っていた。

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ。女子ショートプログラム(SP)で52点台に終わり、失意の底にいた。冒頭のダブルアクセル(2回転半)の失敗に動揺し、気持ちを立て直せないまま、後半の3回転ルッツも転倒してしまった。

 着替えて、坂本花織シスメックス)らの第2グループの演技を見ようと客席に上がってはきたものの、「落ち込んでいたので、座ってゆっくり見る気持ちにはなれなかった」。

 その通路を2022年世界選手権女子銅メダリストのアリサ・リュウ(米国)が通りかかった。

 「一緒に見る?」と誘ってく…

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この記事を書いた人
内田快
スポーツ部
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