自民の「頼みの綱」の国民民主 大幅減税提案、実現には高いハードル

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岡林佐和 松井望美
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 石破茂政権が、衆院選で議席を4倍に伸ばした国民民主党に秋波を送っている。国民民主は「手取りを増やす」ための政策を訴えており、最も重視するのは大規模な所得税減税だ。政権側がどれだけ受け入れるのかに注目が集まるが、税収減に直結するだけに、政策の実現のハードルは高い。

 「なんといっても(所得税の)基礎控除の引き上げです」。国民民主の玉木雄一郎代表は29日、記者会見で与党との協議で重視する政策を問われ、こう答えた。選挙期間を通じて訴えた、大幅な所得税減税の提案だ。

 勤め人の場合、いまは、年間の給与収入が103万円を超すと、所得税の支払いが発生する。高額所得者を除いて受けられる「基礎控除」の額を引き上げることで、この課税の最低ラインを178万円まで引き上げるという。

 最低ラインを引き上げると…

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