能登地震の仮設住宅、孤立させない 団地通信、買い物ツアーなど模索
上田真由美
能登半島地震では石川県内の10市町に159カ所6882戸の仮設住宅が計画され、10月までに96%(6638戸)が完成した。なじんできた土地や人と離れて入居するケースもあり、孤立を防ごうと、住民自らコミュニティーづくりを模索している。
山あいにある穴水町下唐川の「下唐川団地」(17戸)の家々には自治会ができた後の6月から「団地通信」が届くようになった。
「公費解体が始まります」(6月6日)
「『夏星空フェスタin下唐川』大盛況」(8月19日)
「能登豪雨、これからも気をつけましょう!」(9月23日)
発行は週2~3回。A4判1枚のカラー印刷で、写真とやわらかい文章が仮設住宅の出来事や生活情報を伝える。
順を追って読むと、6月にボランティアが植えてくれたゴーヤが次第に「緑のカーテン」になり、7月末には収穫されてゴーヤチャンプルになったこともわかる。
考案したのは、団地区長で元…
能登半島地震(2024年)
2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。地震をめぐる最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]