ドイツ連立政権が崩壊 財務相を解任 年明けに首相信任投票へ

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ベルリン=寺西和男
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 ドイツのショルツ首相は6日、リントナー財務相の解任をシュタインマイヤー大統領に要請したと発表した。リントナー氏は連立与党を担う自由民主党(FDP)を率いており、連立政権の崩壊となる。ショルツ氏は来年1月に首相信任決議案を連邦議会に提出する方針も表明。否決されれば、来年9月の総選挙が半年前倒しされる。

 ショルツ政権は2021年12月に発足。ショルツ氏が所属する中道左派社会民主党(SPD)、環境政党の緑の党、FDPの3党の連立からなる。FDPは財政規律を重んじ、規制などが少ない市場経済を推進する立場で、社会保障を重視するSPDや、環境規制に前向きな緑の党と意見が対立していた。

 ショルツ氏を含む連立与党の首脳は6日、首相官邸で会談。経済政策をめぐる意見の溝が埋まらず、ショルツ氏はシュタインマイヤー大統領にリントナー氏の解任を求めた。ショルツ氏は声明でリントナー氏について「あまりに頻繁に、私の信頼を裏切った」と批判した。

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム