「トランプ再来」に身構える国も 欧州、中東、アジアの反応は

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パリ=宋光祐 ベルリン=寺西和男 エルサレム=笠原真 ソウル=貝瀬秋彦
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 米国でトランプ前大統領の復権が決まったことで、世界が早々に動き出した。前回のトランプ政権は国際協調や同盟関係よりも二国間のディール(取引)を重視し、各地で混乱が相次いだ。「トランプ再来」を前に、身構える国もある。

 米大統領選の結果を受け、パリで6日夜、予定になかったフランスドイツの国防相による会談が急きょ開かれた。両国の首脳は同日午前にトランプ氏に祝意を表明していたが、欧州の安全保障の中核を担う独仏にとっては、トランプ氏はむしろ警戒の対象だ。

 トランプ氏は1期目に米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)からの脱退をほのめかしていた。ロシアのウクライナ侵攻が続くなか、NATO加盟国が相応の国防費を払わないならロシアに好きなようにやらせるとも発言。再登板でNATO脱退が現実味を帯びれば、欧州の防衛戦略は根本的な見直しを迫られる。

 ルコルニュ仏国防相は会談後…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
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