「聖域」「権力の源泉」に国民民主も 税制改正、与党の譲歩は不可避

有料記事

伊沢健司 松井望美 笹井継夫 岡林佐和 川辺真改
[PR]

 年末にまとめる税制改正に向けた与党と国民民主党との協議が14日、始まった。「税は政治そのもの」とも言われる国の重要な決定過程に、野党が加わることになる。国民民主が最重視する「103万円の壁」の引き上げに加え、防衛増税やガソリン減税など論点は多岐にわたる。過半数割れとなった与党側の譲歩は避けられない見通しだ。

103万円の壁、国民民主「絶対譲れない」

 自民党公明党がそれぞれ、国会内で国民民主と、党税調会長が参加する税制協議を開いた。両党と初の税制協議を終えた国民民主の古川元久税調会長は、この日はスケジュールの確認などにとどまり、来週に3党による税制協議を開くことで合意したと説明。「次回、衆院選で掲げた税制についての要望をお示しをさせていただきたい。そこから本格的な議論のスタートになる」と話した。

 古川氏は、そのうえで、所得…

この記事は有料記事です。残り2663文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
岡林佐和
経済部
専門・関心分野
税と社会保障、ジェンダー平等政策
川辺真改
政治部|自民党担当
専門・関心分野
国内政治、社会福祉、スポーツ