米ミサイルで越境攻撃するウクライナ、ロシアが報復 混迷する戦況

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藤原学思=ロンドン 下司佳代子=ワシントン 喜田尚 貝瀬秋彦=ソウル 編集委員・佐藤武嗣 真田嶺
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 ロシアに侵攻されるウクライナ軍が本格侵攻開始から1千日の19日を皮切りに、米国製「ATACMS(アタクムス)」など支援国提供の長射程ミサイルで相次ぎロシア領土を攻撃し始めた。反発するロシアは21日、ウクライナに報復攻撃。大陸間弾道ミサイル(ICBM)が使われたとの情報が出るなど、一気に緊張が高まった。ロシアに派遣された北朝鮮兵の存在も絡み、情勢は一層混迷を深めている。

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 通信アプリ「テレグラム」に20日、ミサイルの破片の画像が投稿された。ロシア南西部クルスク州内の村の住民が付近で見つけたという。破片には「ストーム・シャドー」の文字。英紙テレグラフはこれをもとに、ウクライナ軍が英国から提供された長射程ミサイル「ストーム・シャドー」を初めてロシア領内への攻撃に使ったと報じた。

 その前日には、米国が提供した高機動ロケット砲システム「ハイマース」を超える射程約300キロの地対地ミサイル「ATACMS」を使ってウクライナ軍がロシア南西部ブリャンスク州を攻撃したとされた。米メディアは、バイデン米政権がこれまでの方針を転換してウクライナ軍に自国提供のミサイルでロシア領の奥深くを攻撃することを認めたとしている。

 これまで米国がウクライナ軍…

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この記事を書いた人
喜田尚
国際報道部
専門・関心分野
欧州、旧ソ連地域、民主主義、難民問題など人間の安全保障
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
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