賃上げ促進へ、首相前のめり 春闘・最低賃金、大幅引き上げには課題

有料記事

内藤尚志 片田貴也 木村裕明 北川慧一
[PR]

 石破茂政権が最重要課題とする賃上げの具体策づくりが26日、本格化した。野党が同調しやすいテーマのため、少数与党でも主導しやすく、首相も前のめりだ。とはいえ、目玉に掲げる最低賃金の大幅な引き上げは、実現への道筋を描けていない。見切り発車の様相はぬぐえないままだ。

 首相官邸でこの日、賃上げ策を練る二つの会議があった。政府・労働組合・経済界の代表が集まる「政労使会議」と、経済財政諮問会議の「特別会合」だ。いずれも首相が早期に開催する意向を表明していたもので、一部をのぞいて非公開で関係する閣僚と有識者らが議論した。

 政労使会議では、賃上げを求める労組側と応じる経営側がそれぞれ状況を説明したうえで、政府も意見を示して賃上げを促すのが特徴だ。この日の議題は、来年の春闘と最低賃金の引き上げだった。

石破首相「今年の勢いで大幅賃上げを」

 首相は、33年ぶりの高い賃…

この記事は有料記事です。残り2971文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春闘

春闘

賃上げなどについて、労働組合と経営側が交渉する「春闘」。労組はどんな要求を出し、経営側はどう応えるのか。最新ニュースはこちらから。[もっと見る]