政権交代なら「問題ぶり返されかねない」日韓関係は見通せない状況に

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里見稔 松山紫乃
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 韓国の国内政治が突如として混乱に陥り、日本政府の関係者らは動揺を隠せない。日本との関係強化を進めてきた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、弾劾(だんがい)訴追案の結果にかかわらず求心力を失うことが確実な情勢で、改善基調にあった日韓関係の今後は見通せなくなっている。

 「申し上げることは控えたい」「他国の内政のことなので評価も控えたい」「仮定の質問へのお答えは控えたい」

 岩屋毅外相は6日の会見で、尹氏への弾劾訴追案について問われると、「控えたい」という言葉を3回繰り返した。一方で「重要な隣国」という言葉を強調し、「特段かつ重大な関心をもって、引き続き注視していきたい」と力を込めた。

 日本政府は当面、韓国の動き…

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この記事を書いた人
松山紫乃
政治部|外務省担当
専門・関心分野
外交、国内政治、ジェンダー、若者
韓国「非常戒厳」

韓国「非常戒厳」

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は2024年12月3日夜、野党が行政をまひさせているとして「非常戒厳」を宣言しました。韓国国会は直後に非常戒厳の解除要求決議案を可決、尹大統領は戒厳令を解除しました。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]