「名勝小金井桜」博士が残した3種類の古木、小石川植物園で見つかる
平山亜理
「名勝小金井桜」として知られる玉川上水沿いの桜並木には、多くの種類のヤマザクラが花を咲かせている。それぞれのサクラの種類を調査している市民団体「名勝小金井桜の会」が、桜並木のサクラを接ぎ木して育てたとみられる3種類の古木を、文京区の東京大学大学院理学系研究科付属植物園(小石川植物園)で見つけた。8日に小金井市で開かれた名勝指定100周年の記念イベントで、この桜の花びらを使った押し花アートを市に寄贈した。
サクラ研究の第一人者として知られた東京帝国大の植物学者・三好学博士は100年前、玉川上水沿いを「国内有数のヤマザクラの集積地」と評価。桜並木は1924(大正13)年、国の名勝に指定された。当時、三好博士は玉川上水沿いの多種多様なヤマザクラに命名し、生育場所も記録していたが、台帳や木につけた札は失われ、博士が命名したサクラの名は分からなくなっていた。
「名勝小金井桜の会」が桜並…