母の胎内で被爆、平和賞授賞式へ オスロで「若者にこそ伝えたい」

有料記事

オスロ=花房吾早子
[PR]

 10日のノーベル平和賞授賞式には、「最も若い」と言われる被爆者も参加する。母親が被爆した時におなかの中にいた胎内被爆者だ。核兵器の非人道性を象徴する被害者は、オスロで「若者にこそ伝えたい」と意気込む。

 松山市に住む松浦秀人さん(79)の母は、爆心から約3キロの広島市西区で被爆した。妊娠7カ月。おなかのなかに松浦さんがいた。

 物心がつくころから、母は被爆者だと聞いていた。「極端な表現をすると、母が若いころに交通事故に遭ったみたいに受け取っていた」

 香川大に入学し、学内で原水…

この記事は有料記事です。残り698文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
花房吾早子
大阪社会部|平和・人権担当
専門・関心分野
原爆、核廃絶、ジェンダー、LGBTQ+
日本被団協、ノーベル平和賞

日本被団協、ノーベル平和賞

日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は、1956年8月に結成された広島・長崎の被爆者でつくる全国組織です。2024年にノーベル平和賞を受賞しました。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]