「今年の言葉」世界でも 近年の流れはテクノロジー、そして多様性

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新屋絵理
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 今年も押し詰まってきました。毎年末にその年の流行語や世相を表す漢字が選ばれるように、米国や英国などでも出版社や学術界が「Word of the Year」(今年の単語)を発表します。どんな言葉が選ばれているのでしょうか。実用的な英語に詳しく、英語の流行語について市民講座を担当したことがある岐阜大の飯田泰弘准教授(言語学・英語教育)に聞きました。

 ――今年はどんな言葉が選ばれたのでしょうか。

 英国のオックスフォード大学出版局が、今年の単語に「brain rot(脳腐れ)」を選びました。この言葉は、オンラインコンテンツの過剰消費などによる脳の働きの低下を意味するものです。オックスフォードに限らず、近年はテクノロジー関連の言葉が多く選ばれてきました。「AI」「fake news」「hashtag」などです。fake newsが代表的ですが、テクノロジーの負の側面に気づき始めているという、時代の流れが見て取れます。

 オーストラリア国立辞書セン…

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この記事を書いた人
新屋絵理
国際報道部
専門・関心分野
フランス、国際情勢、裁判、人権