「リアルな色鉛筆画」見つけた才能 いじめ、不登校…SNSが救いに

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河原夏季
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 紙の上に横たわるコカ・コーラの瓶。転がっていかないか心配……と思いきや、別の角度から見ると真っ平らだ。

 色鉛筆アーティストの慧人(けいと)さん(21)=大阪府在住=は、コカ・コーラをはじめ、ゲーム機やメガネ、コップなど多くの「立体絵」を描き、SNSに投稿してきた。

 「絵を描いている時間だけは、嫌なことを忘れられるんです」

いじめや受験ストレス不登校

 中学3年生で始めた色鉛筆画は、現実逃避の手段だった。

 幼いころから家庭環境に悩んでいた。ギスギスした空気をどうにかしたくても何もできない。頭の中はぐちゃぐちゃでも相談できる相手はいなかった。

 小学5年生のときにいじめに遭って以降、人間関係にもトラウマが残った。

文中や文末で、慧人さんの細緻を極める作品の数々をごらんいただけます。

 「嫌われるのが怖くて、中学…

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この記事を書いた人
河原夏季
デジタル企画報道部|withnews副編集長
専門・関心分野
子育て、メディア