「サプライズ」の20分間 秋篠宮ご夫妻、王子小150周年式典で

中田絢子

 秋篠宮ご夫妻は14日、東京都の北区立王子小学校の創立150周年記念式典に出席し、児童らと交流した。

 同校は1874(明治7)年に開校し、今年創立150年を迎えた。皇室ではこれまでも、小学校開校の周年行事出席の願い出を受けており、1974(昭和49)年の同校の創立100周年記念式典には上皇ご夫妻(当時は皇太子ご夫妻)が出席している。

 あいさつに立った秋篠宮さまは、2万人超の卒業生を送り出した同校関係者の尽力に敬意を表しつつ、「多様化する社会にあって、歴史と伝統を礎にして、未来に向かってさらに発展されますことを祈念」しているなどと述べた。

 秋篠宮さまは「児童の皆さん」と呼びかけ、「豊かな心と健やかなからだを育み、新しい時代の担い手として大きく羽ばたいていかれることを心から願っております」と語りかけた。ご夫妻は全校児童約860人による合唱に耳を傾け、拍手を送った。

 退場の際には、予定にはなかったサプライズも。ご夫妻が二手に分かれて児童のもとへ歩み寄り、20分以上かけて会場をくまなくめぐり、一人一人に言葉をかけたり、握手をしたりして交流した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
中田絢子
東京社会部|宮内庁担当キャップ
専門・関心分野
皇室、憲法、平和、政治、運輸