内藤剛志さんの大石内蔵助は気さく系?「楽しかったので…」笑顔多く

雨宮徹
[PR]

 元禄時代赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした14日、兵庫県赤穂市で121回目の「赤穂義士祭」が開かれた。忠臣蔵をテーマにしたパレードのクライマックスを彩る義士行列で、俳優の内藤剛志さん(69)が初めて大石内蔵助役を務めた。

 パレードコースは赤穂城跡大手門前から、「刃傷事件」を知らせる使者が水を飲んだとされる「息継ぎ井戸」のある広場までの約600メートル。主催者によると約6万8千人の観客が詰めかけた。

 忠臣蔵の名場面を伝える山車の運行などがあった後、義士行列がスタート。太鼓に合わせて四十七士に扮した人々が練り歩いた。

 内藤さんは、行列の先頭で陣太鼓をたたきながら歩き、時折笑顔を見せて「きさくな内蔵助」を演出した。最後に義士たちが取り囲む中で、「今、無事に本懐を成し遂げた。おのおの方、勝ちどきを上げよ」と音頭をとり、全員で「エイ、エイ、オー」と叫んだ。

 内藤さんは「時代劇をやる人間にとって一生に一度はやりたい役。実際は決死の顔だったと思うが、楽しかったので笑顔が多くなった。若い俳優でも忠臣蔵を知らない人がいるが、これをきっかけに知ってもらいたい」と話した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
雨宮徹
姫路支局
専門・関心分野
ハンセン病、被爆者、歴史、災害、地方政治