障害者や高齢者らの移動手段 ニーズ高まる「運転ボランティア」

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小林未来
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 公共交通の補完として一般のドライバーが自家用車などで有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」に注目が集まっているが、障害者や高齢者など公共交通機関を利用しにくい人向けにはもともと、有償ボランティアが自家用車などを運転して移動を支援する「福祉有償運送」という制度がある。ボランティア不足や資金難といった課題を抱えつつ、高齢化でニーズは高まっている。

 約20年間このサービスを続けている埼玉県宮代町のNPOを取材した。11月下旬、午前10時すぎ。認定NPO法人「きらりびとみやしろ」のボランティア山本修さん(72)が町内のアパート前に乗用車をつけた。玄関前で50代の女性が待っていた。

 「変わりない? 今日は病院だね」。山本さんは女性に声をかけながら、車に乗るのを手伝う。

■院内でも付き添い…

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この記事を書いた人
小林未来
さいたま総局
専門・関心分野
消費生活、食生活、教育