サッポロHDの時松常務が社長に昇格 尾賀氏は特別顧問に 来年3月
新田哲史
サッポロホールディングス(HD)は18日、時松浩・常務グループ執行役員(62)が社長に昇格する人事を発表した。尾賀真城社長(66)は特別顧問に就く。時松氏は国内酒類事業を担う子会社サッポロビールの社長も新たに兼務し、現在の野瀬裕之社長(61)は同社の会長に就く。いずれも来年3月の株主総会日付。
サッポロHDの社長交代は2017年1月以来約8年ぶり。
時松氏は、江崎グリコを経て91年にサッポロビール(現サッポロHD)に入社。営業本部長や、子会社サッポロ不動産開発の社長などを歴任し、現在は飲料・食品事業を担う子会社ポッカサッポロフード&ビバレッジの社長も務める。
時松氏はこの日の会見で、2026年10月に予定されているビール系飲料の酒税一本化で、同社が強みを持つビールの需要が増えると指摘。目標とする国内ビール類のシェア25%に向けて、「ビールの価値をしっかり上げることが私たちの責務だ」と語った。