シリア反体制派指導者に懸賞金でも攻撃しない米国の思惑 識者の見方

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下司佳代子
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 シリア国民の弾圧を続けたアサド政権が崩壊しました。米国の関与や今後の動向について、米外交政策研究所中東プログラムのモハメド・サリ上級研究員に聞きました。

 ――米国はシリアにどう関わってきましたか。

 2011年3月に起きた平和的な民衆蜂起は、アサド政権と反体制派グループとの武力衝突へと発展していきました。アサド政権と反体制派という二つの陣営に対する第3の陣営が「シリア民主軍」(SDF)です。クルド人部隊から発展し、アラブ系キリスト教徒も参加しています。米国はSDFを支援する形で、シリア情勢に関わってきました。

 ――米国は過激派組織「イス…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道