大規模陥没、7日間で復旧した福岡市 市幹部が察する埼玉の難しさ

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大下美倫 福井万穂
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 埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故は、運転手の救助活動が続き、復旧の見通しは立っていない。8年前に同規模の道路陥没が起きた福岡市では、発生7日でスピード復旧ができたが、福岡市幹部は「うちのケースとは大きく違う」として、復旧の難しさは福岡市以上と指摘した。

 福岡市の陥没は2016年11月の早朝、JR博多駅前の大通りで起きた。地下鉄延伸の掘削工事の現場で、幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルの穴ができ、下水が流れ込んだ。

 原因は、下水道管の破損ではなく、地下鉄の工事とされたが、周辺住民のライフラインに影響が出たのは今回のケースと同じだ。電気、ガス、水道が断絶し、破断した下水道管から下水が流入するのを防ぐため、一帯約120ヘクタールでの下水道の使用自粛も呼びかけられた。

 市は陥没当日に、工事現場を…

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この記事を書いた人
大下美倫
西部報道センター|福岡県政担当
専門・関心分野
公共、社会への参加、ジェンダー
福井万穂
西部報道センター|行政
専門・関心分野
沖縄、水俣、教育
埼玉・八潮の道路陥没事故

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