トランプ大統領、パリ協定離脱の大統領令に署名 気候変動対策を転換

有料記事

ワシントン=合田禄
[PR]

 トランプ大統領は20日、就任直後に米国が気候変動対策の国際ルール「パリ協定」から離脱するための大統領令に署名した。米国は、前回のトランプ政権下でもパリ協定から離脱したが、バイデン前政権で復帰していた。世界各国が協調して排出削減を進めようとするなか、米国の気候変動問題に対する姿勢は大きく方針転換する。

 前回の脱退時には、規定によって正式脱退まで3年かかった。今回は通告から1年で離脱が可能となる。

 トランプ氏は大統領選で「ドリル、ベイビー、ドリル(掘って、掘って、掘りまくれ)」を看板政策の一つとして、化石燃料の増産を目指すとしていた。

 20日の大統領就任演説でも「エネルギー非常事態宣言を出す」と語り、「ドリル、ベイビー、ドリル」政策を実行すると表明した。バイデン前政権の政策から変更し、電気自動車の普及策を撤回して、「米国の自動車産業を救う」とも主張した。

 バイデン前政権は昨年12月…

この記事は有料記事です。残り262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発
トランプ再来

トランプ再来

2024年の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再来は、どんな影響をもたらすのか。最新ニュースをお伝えします。[もっと見る]