「水」に固執のトランプ氏、ロス被災地訪問 「魚より人優先」署名も

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ロサンゼルス=奈良部健
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 トランプ米大統領は24日、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で続く山火事の被災地を訪れた。「政敵」が知事を務める同州で被害が拡大したのは州政府の失態だと繰り返し非難していて、住民からは「政治の道具」にされることへの憤りが聞かれる。

 「こうした火災が発生しても、消火に十分な水があるはずだ」。トランプ氏はこの日、ロス市や郡の関係者らにそう語った。

 発言の背景には、州政府の不手際で消火用の水の不足を招き、山火事の被害が拡大したという自身の主張がある。

「行き過ぎた環境保護」とやり玉に

 カリフォルニア州の水は主に北部から南部へと流れ、南部の農業地帯や都市部での需要が大きい。一方、川には絶滅危惧種のワカサギなどの魚が多く、州政府は生態系を守るためにそれらの生息地に十分な水が行き渡るような仕組みを整えてきた。

 トランプ氏はこれを「行き過…

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