「令和の米騒動」、後手にまわった農水省 元高官が語る限界と処方箋

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聞き手 編集委員・藤田直央
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 コメの高値が続く「令和の米騒動」はなぜ起きたのか。処方箋(せん)はあるのか。農林水産省で長年コメ政策に携わった元農林水産審議官の針原寿朗・住友商事顧問に聞いた。

 ――「令和の米騒動」をどうみますか。

 現在のコメ政策は、生産を抑制して需給をタイトに保ち米価を維持することが基本となっている。従って、ちょっとした生産変動が市場を不安定にさせてしまう。この政策にはマーケットで常にアンテナを高く張って機敏に対策をとることが求められる。今回の事態は一昨年の秋からある程度予測できたと思う。農水省は早めに察知して手を打つべきだった。

 一昨年は猛暑もあり新潟など…

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この記事を書いた人
藤田直央
編集委員|政治・外交・憲法
専門・関心分野
日本の内政・外交、近現代史
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