トランプ氏、「関税60%」盾に米中交渉あるか 対する中国の思惑は

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編集委員・奥寺淳
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 2月1日に対外関税を発動したトランプ米大統領にとって、今後の最重要課題とするのが対中国政策だ。公約とする中国への60%の関税を発動すれば、「米中貿易戦争」の再燃や世界経済の混乱は避けられない。就任から100日以内に訪中し、習近平(シーチンピン)国家主席と会談したいとの意向も示している。米中ディール(交渉)はあるのか。

 「不法移民やひどい薬物によって多くの市民が殺されている。私は米国民を守らなければならない」

 トランプ氏は1日にカナダメキシコ、中国に関税を課すと発表した後、自身のSNSでこう訴えた。中国も対象になったのは、米国で過剰摂取により数万人の死者が出ている合成麻薬フェンタニルが、中国からメキシコやカナダ経由で米国に流入していることが主な理由だ。

 ただ、この中国に対する10…

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この記事を書いた人
奥寺淳
編集委員|米中・国際関係担当
専門・関心分野
米中、日中、国際関係
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