批判的な意見もあるようですが、安倍昭恵氏はいまは完全に私人なので、どこに行こうと、誰に会おうと基本的に自由です。それを制限すべき理由もありません。むしろ注目すべきは、この面会がここまで話題になっている背景です。それは、いまの日本政府がトラン
かつては名刺交換をした編集者からよく年賀状が届いたものでしたが、こちらがまったく出さないので次第に送られてこなくなり、現在ではほとんどなくなりました。まあ、それで縁が切れてしまうような関係なら、もともと大したものではなかったと割り切っていま
SNSや動画の話だけにとどまらず、さらに深い視点が盛り込まれているのがよいです。切り抜き動画の作成者について、たんなる収益目的だけでなく、政治や社会への不満が動機にあると指摘されているのは重要な視点でしょう。結局のところ、この不満を適切に扱
真珠湾攻撃において特殊潜航艇で戦死した軍人は「九軍神」と称され、プロパガンダに利用されました。日本海軍は1942年5月末、ふたたび特殊潜航艇を使用してマダガスカルの港とシドニーの港を奇襲攻撃しました。この攻撃部隊は「第二次特別攻撃隊」と呼ば
コロナ前に訪れた際の話ですが、中朝国境の丹東では、鴨緑江クルーズでまさに目前で「北朝鮮ビュー」を楽しむことができました。中国人観光客たちは、漁業中の北朝鮮の人々に手を振り、スマホで写真をたくさん撮っていました(相手は完全に無視していましたが
八紘一宇の塔について、記事には「四隅を守る4体の武人の像」とありますが、実際には4体の像のうち、武人を象徴したものは1体のみです(荒御魂)。この武人像は敗戦後に撤去されましたが、1962年に復元されました。一方、残りの3体の像は商工人、農耕
第二次安倍政権とその批判勢力の対比を思い出させます。第二次安倍政権は右派的イデオロギーを伴いながらも、経済や生活、改革を重視する姿勢を前面に押し出すことで支持を得ていました。それに対して、いわゆる「反アベ」の側は、右派的イデオロギーの側面ば
マスコミや職業政治家といった「既得権益」(とされるもの)への不信感を巧みに捉えたのが斎藤氏だったと言えるでしょう。記事では触れられていませんが、エスタブリッシュメントと見なされがちなリベラル派への批判も、こうした流れと関係していたのではない
ここで言う「保守」とは「安倍支持」ということですよね。安倍政権が長期にわたって続いたことで、「保守=安倍支持」という認識が定着しました。高市氏や日本保守党も、その意味での「保守」の後継者を目指していると見てよいでしょう。 ただ、記事でも指
校歌や社歌、軍歌などの団体歌の歌詞が変更されることは、実はそれほど珍しいことではありません。場所の移転や制度の変更に伴う場合もありますし、戦前に作られたものが新憲法の制定に合わせて変更されることもありました。そのなかには「忠孝」が「護憲」、
一部保守派が男系男子に固執してきたことで、皇位継承問題の議論が硬直化してきたところがあります。そうしたなかで、保守派の論客である所功氏からこのような意見が示されることは(ほかのメディアでもすでに述べられていたことではありますが)、重要な意義
こういう動きが出てくるだろうと思っていました。現代の価値観で過去を裁くという昨今の動向の行き着く果てに、植民地主義や帝国主義における加害の問題が浮かび上がってくるのは当然です。日本もこうした歴史を抱えていますが、その年月の長さにおいては、西
「今日の民主主義におけるポピュリズムとは、『人々の怒りにアルゴリズムを加えたもの』だ」という指摘は非常に重要ですね。記事ではプーチン大統領やトランプ元大統領の台頭が例として挙げられていますが、その対極にあるような政治勢力においても、「怒り
「トランプ支持者に対してファクトを突きつけたり、陰謀論者と決めつけたりしても、彼らを追い詰めるだけだ」という指摘は、まさにその通りでしょう。日本の近現代史における歴史修正主義に対抗するために、「ファクトをぶつける」ことが一時期流行しましたが
「彼らの成果を無意味化する」「高所から批判する」。歴史に関わる仕事についていると、すぐ誰かの顔や発言が浮かんだりするのではないでしょうか。日本の軍事史研究などでも、似たような状況が見受けられます。 現在、大学は予算削減などの厳しい状況に直
SNSでの指摘(「だらし内閣」的な)を気にし過ぎているように感じます。政策に対する批判なら理解できますが、組閣写真に対してここまで対応する必要があるでしょうか。しかも日本では天皇が権威を担っており、儀礼的な役割はそちらに委ねられるわけです。
宝塚の公演リストを確認すると、1940年には「すめらみくに」「勝鬨」「支那の夜」「航空日本」「銃後の合唱」「愛馬進軍歌」「海軍病院」など、軍国的なタイトルの作品が並んでいます。さらにさかのぼると、1934年には「太平洋行進曲」「軍艦旗に栄光
遠武勇熊は、記事にもあるように、日本初の地下鉄開通に関わった技術者ですが、彼の実父である森長保も、黒田清隆に重用されて北海道開拓に尽力し、逓信省の局長を務めた人物です。このような家柄の人間であっても、関東大震災の混乱時には「自警団」(金品を
「影響工作」に関して、記事で示されているような懸念があるのも事実です。しかし、その一方で「本当にどれだけ効果があるのか」という視点を持つこともまた重要でしょう。言い換えれば、「影響工作が効果的である」という主張自体が、一種の影響工作である可
敵と味方を峻別し、分かりやすい構図を作り出して動員を図る手法は、SNS時代に非常にマッチしており、安倍氏の政治的な原動力のひとつでもありました。一方で、石破氏はその対極に位置するスタンスを示しており、かれが総裁に選ばれたことは、日本の政治に