コンビニエンスストアは、社会・生活インフラとして、人々の生活になくてはならない存在となっています。ファミリーマートにおいても、1万6千店を超える全国の店舗に1日あたり延べ約1,500万人のお客さまが来店され、それに応えるストアスタッフの数も約20万人を超えています。コーポレートメッセージである「あなたと、コンビに、ファミリーマート」には、すべてのステークホルダーの皆さまと「共に」歩んでいきたいという信頼関係の構築への想いが込められています。
急速に変化する社会に対し、それぞれの地域でお客さまの期待に応え、地域の社会課題の解決に貢献することが私たちの使命であり責任です。商品・サービスの提供を通じ、お客さまや地域社会に「より良い生活」を提供し、毎日を新鮮さにあふれた楽しいものにしていくことを目指していきます。
私たちファミリーマートは、常に世の中に新しい価値を提供し続け、お客さまから信頼される存在を目指します。
その実現に向けて、ステークホルダーの皆さまと協働して持続可能な社会の形成を目指し、以下の基本方針を掲げます。
【制定】2017年9月【改定】2023年6月
ファミリーマートは、加盟店・取引先を含む全てのビジネスパートナーと共に、変化する社会に対応した商品やサービスを提供することで、お客さまと地域からずっと必要とされる存在でありたいと考えます。
そして、コーポレートメッセージ「あなたと、コンビに、ファミリーマート」には、“ファミリーマートに関わる皆さまと「家族のように」つながり「共に」歩んでいきたい”という想いが込められており、私たちの事業活動においては「人」と「人」とのつながりが不可欠であると認識しています。
このような考えに立ち、国連グローバル・コンパクトが掲げる人権に関する原則を含む10原則への賛同を表明し、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」(以下、指導原則という。)および「OECD多国籍企業行動指針」への準拠に加え、「国際人権章典」および「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」を尊重し、私たちの人権尊重に関する基本方針として「ファミリーマート 人権方針(以下、本方針という。)」を策定しました。
本方針を実現するため、社長の諮問機関であるサステナビリティ委員会が各部門と連携し、委員長による監督責任の下、私たち一人ひとりが人権尊重の取り組みを進めていきます。
私たちは、株式会社ファミリーマート(以下、当社という。)および関連会社の全ての役員と従業員が「人権を尊重される立場」であると同時に、「人権を尊重すべき立場」であることを強く認識し、本方針に基づき行動していきます。
私たちは、当社と関連会社およびビジネスパートナーの活動が、お客さまや地域コミュニティを含むステークホルダーの人権に影響を与えうる可能性を認識しています。
このため、ビジネスパートナーおよびその関係者の皆さまにも本方針を理解し、支持していただくことを期待すると共に、コミュニケーションや情報共有を深めるなど、協働して人権尊重を推進するよう継続的に働きかけていきます。
私たちは、多様性ある社会において持続可能な事業活動を行う企業として、以下の人権課題を重要な項目と認識しています。
私たちは、本方針に基づく取り組みの状況をホームページ等のコミュニケーション手段を通じて公開します。
私たちは、本方針が事業活動全体に浸透し定着するよう、全ての役員・従業員に対して適切かつ効果的な方法で教育・啓発に取り組みます。
ビジネスパートナーおよびその関係者の皆さまに対しても、本方針を共有し、理解・浸透を図っていきます。
【制定】2020年10月【改定】2023年6月
ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のコーポレートメッセージのもと、地域社会を「ファミリー」(家族)と考え、安全・安心で質の高い商品・サービスを提供し、お客さまのご期待に応え、法令遵守はもとより、地球環境・人権に配慮した事業活動に取り組むことで、持続可能な地域・社会づくりの実現を目指しています。
一方で、ファミリーマートのサービスをご利用されるお客さまの一部には、カスタマーハラスメントに該当する行為が見受けられることがあり、これらの行為は、ファミリーマートで働く一人ひとりの尊厳を傷つけ、安全で働きやすい職場環境の悪化を招くものです。
継続的に安全・安心で質の高いサービスを提供していくためには、カスタマーハラスメントに該当する行為に対しては毅然とした対応を行い、働く一人ひとりの安全を守ることが不可欠と考え、「ファミリーマート カスタマーハラスメントに対する方針」を以下のとおり策定いたします。
ファミリーマートで働く一人ひとりの安全を守るため、カスタマーハラスメントが行われた場合には、適切な対応の為、警察や弁護士など外部専門家と連携し、本方針に沿って厳正に対処します。
お客さまからのクレーム・言動のうち、要求内容の妥当性が認められないもの又はその妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであり、当該手段・態様により、ファミリーマートで働く一人ひとりの就業環境が害されるおそれがあるもの
【該当する行為例】※以下の記載は例示でありこれらに限られるものではありません。
ファミリーマートは、働く一人ひとりの人権を尊重し、誰もが安全で安心に働ける環境を常に維持することに努めてまいります。
【制定】2024年9月
ファミリーマートは、地域からずっと必要とされる存在であるように、人や地域に寄り添うことで進化し続ける地域密着を、本気で実現します。そして、ファミリーマートに関わるみんなが、家族のようにつながり、お客さまにとって地域の家族のような存在を目指します。
こうした基本理念を基に、環境に配慮した取り組みを通して、「地域社会」の持続可能な発展に貢献するとともに、それを推進するため、定期的に事業活動の環境影響を評価し、環境目標を設定して環境パフォーマンスの向上に取り組みます。
また、汚染の予防及び環境保護に取り組み、環境マネジメントシステムの継続的改善を図ることを基本方針として以下を定めます。
①商品・サービスの開発・選定においては、常に環境と安全・安心に配慮し、クオリティの高い商品・サービスを提供しつづけます。
②商品配送においては、常に効率的な配送体制の構築と運行を目指すとともに、低公害配送車の導入を促進します。
③店舗施設においては、省エネルギー・省資源に寄与する設備・資材の導入に取り組みます。
また、設備の適切な保全に努め、使用済み設備は適正処理を図ります。
④店舗の運営においては、常に地域・社会・自然との共生に配慮し、環境活動に取り組みます。
また、店舗から排出する廃棄物を適正に処理するとともに、リサイクルの推進を図ります。
⑤事務所においては、省エネルギー・省資源・リサイクル及び廃棄物の適正処理に取り組むとともに、廃棄物の削減を進めます。
また、社有車は環境負荷が少ない車両の導入を図り、社員は常に環境と安全に配慮して運転します。
環境側面に関係して適用を受ける環境関連諸法規などの遵守義務を満たします。
環境マネジメントシステムに関する組織、運営体制を整備します。また、組織内のすべての人に環境方針を周知し、環境保全・環境配慮の意識の向上を図るため、啓発活動に取り組みます。
【制定】1998年11月【改定】2019年9月
ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のコーポレートメッセージのもと、地域社会を「ファミリー」(家族) と捉え、便利さのご提供とともに地域社会の課題解決に取り組むことで、必要とされ続ける存在でありたいと考えます。
一方で、地域社会と共に歩むわたしたちの事業活動は、様々な自然の恵みである「生物多様性」に支えられていると同時に影響を与えており、「生物多様性」の損失が世界的な問題であることを認識しています。
この問題意識のもと、わたしたちは国際的な枠組みである「昆明・モントリオール生物多様性枠組(※1)」 に賛同し、サーキュラーエコノミー(循環経済)及びネイチャーポジティブ(自然再興)に向けた取り組みを推進することで、自然との共生、そして「ファミリー」が幸せである未来を目指していきます。
◆地域社会と一緒に
・事業活動にあたっては、関係する国内外の生態系・地域社会への依存を認識し、それらに及ぼす負の影響の削減を目指します。
・地域の生産者と協力し、サステナビリティ認証取得等を含む持続可能な生産を後押しし、地域に密着したサプライチェーンを進化させ続けます。
◆商品・店舗を通じて
・社会インフラとしてのコンビニエンスストアの役割を認識し、地域における生物多様性の取り組みや事業開発を進めます。
・商品・サービスの開発にあたっては、環境に配慮した容器包装の採用など、持続可能な原材料調達を積極的に進めます。
・店舗運営時には、再生可能エネルギーの使用や資源の有効活用を進め、環境負荷の低減に努めます。
◆ステークホルダーとの協働へ向けて
・商品・サービスを通じて、お客さまに生物多様性の重要性を伝え、一人ひとりの消費行動につながるよう努めます。
・NPO、教育機関、地方自治体等とのコミュニケーションを通じて、生物多様性の回復、啓発活動に努めます。
・生物多様性を育む社会づくりに向けて、加盟店・社員に対する生物多様性への理解と知識の醸成を進めます。
・仕入れ先やサプライヤーに対して、可能な限り生物多様性への配慮を期待します。
これらの方針について、マネジメント体制を構築しTNFD(※2)に沿った情報開示を行っていきます。
※1:生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された2030年までの世界目標
※2:自然関連財務情報開示タスクフォース/自然資本及び生物多様性に関する企業のリスクや機会を適切に評価し開示するための枠組みを構築するタスクフォース
【制定】2010年5月【改定】2023年7月
◇オリジナル商品の取り組み
・地域の生産者と連携し、特産品の有効活用を進め、持続可能な生産を後押しします。
・認証原材料の導入をはじめ、持続可能な原材料調達を進めます。
・規格外原材料を有効活用し、製造時の食品ロス削減を推進します。
◇プラスチック使用製品の取り組み
・オリジナル商品に使用する容器包装の環境配慮型素材の割合は「2030年60%、2050年100%※」を目指します。
・オリジナル商品の容器包装の設計を見直し、プラスチック使用量の削減を進めます。
・提供しているカトラリー、ストロー類における石油由来のプラスチック使用量は「2019年度対比で2030年度50%削減」を目指します。
※用度品を含めた環境配慮型素材の割合は2030年までに70%を目指します
これらに加えて、生物多様性への依存関係と影響を分析し、更に取り組むべき項目を特定します。
あわせて、生物多様性への理解と生物多様性に配慮した消費行動につながるような取り組みを、店舗を通じて進めていきます。
ファミリーマートは、地球環境の保全や人権の保護などの持続可能な社会の実現に向けた取組みを社会的責任として認識し、事業活動に取組んでいます。
そのために生産者及び取引先との公正なルールに則った相互発展の精神(CO-GROWING)に基づく事業活動を進め、共に持続的な成長を実現しつつ、以下の事項に取組みます。
【制定】2018年2月
国際規範および事業を展開する国や地域の法・規範を遵守し、誠実な事業活動を行う。
人種、肌の色、国籍、言語、宗教、思想、年齢、性別、性的指向、性自認、性表現、障がいの有無、財産、雇用形態等に関わらず、人とその権利を尊重し、人権侵害に加担しない。
また、従業員の健康と安全衛生に配慮し、働きやすい職場環境を実現するとともに、雇用における差別、非人道的な扱い、強制労働などを禁止する。
取引にあたって健全な商慣習に従い、適切な条件のもとで取引を行い、強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組む。
地球環境や自然、生物多様性への配慮、環境汚染の予防に努め、温室効果ガス排出抑制、エネルギー使用の削減など気候変動への対策を進める。また、廃棄物の削減、適正処理とリサイクル、資源利用の削減及び効率化など循環型社会の形成に取り組む。
お客さまの安全・安心・健康に配慮した商品・サービスを提供し、事故または不良品などの発生時には、迅速な情報開示や所轄当局への届出などの対応を行う。
地域社会の発展につながる活動に関わり、事業所または工場周辺の環境影響に配慮するなど、地域のより良い生活に貢献する。
社会的規範に従うとともに社会的要請に応えてサステナビリティ推進体制、内部統制を構築し、リスク管理の体制整備に努める。また、自らのサプライチェーンに対してもサステナビリティの周知と浸透に努める。
【制定】2018年2月【改定】2023年6月
ファミリーマートは国際社会、地域社会との調和を図り、
心豊かなより良い社会の 実現をめざして社会貢献活動に取り組みます。
【制定】2007年3月