2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
都内某所にあるトイレには「多目的トイレ」とのプレートが掲げられている。この多目的トイレとは何だろう。まさかハッテンバなどという意味ではないだろう。 もちろん違います。便器と共に鏡などが備わっていて、洗面所の機能が備わっているとの意味でしょう…
おしゃれな上司からそのネクタイどこのメーカー? と聞かれた。裏のタッグを示して「ニューヨークドキニーです」と答えたが、上司は腑に落ちない顔をしていた。 娘にそのことを話すとバカにされた。この「DKNY」というのは、「ダナ・キャラン・ニューヨーク…
東京国立近代美術館のジャクソン・ポロック展を見た。ポロックは1912年生まれのアメリカの抽象表現主義を代表する画家。ドリッピングの方法で大きな成功を収めたが、1956年自動車事故で急死した。今年が生誕100年に当たる。 本展ではドリッピングを始めるま…
知人と絵がうまいタレントの話になった。知人がこれらのタレントの絵についてどう思うかと聞いてきた。 八代亜紀、五月みどり、工藤静香、片岡鶴太郎、石坂浩二、城戸真亜子、ジミー大西、米倉斉加年などなどについて。 彼らのうちで絵を実際に見たことがな…
いささか古い話だが、朝日新聞(2008年4月25日朝刊)に「射精まで3〜13分が普通」とのアメリカの記事が紹介されていた。 米ペンシルベニア州立大エリー校のエリック・コーティ準教授らのチームが、米国とカナダの性療法士計50人に「性交時に男性が射精まで…
いつ頃何で読んだのか憶えていないけれど、深く印象に残っている短歌がある。作者の「原哲代」さんはネットで調べても分からない。あるいは朝日歌壇で見たのだったか。 闘争後大学を去り二十年夫は一人の友もつくらず 原 哲代 この闘争が70年頃の大学紛争を…
東京銀座のみゆき画廊で深沢軍治展が開かれている(2月29日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、毎年あちこちの画廊で精力的に何度も個展を開いている。 深沢のすごいところは、どの個展でも多様な表現を見せてくれることだ。毎回以前とは違う展開を示してい…
東京京橋のアートスペース羅針盤で谷保玲奈展を見る(2月25日まで)。谷保は1986年東京生まれ。今年多摩美術大学大学院日本画領域を卒業予定。2009年にギャラリー銀座フォレスト・ミニで初個展をしている。最近は小林画廊のグループ展で発表している。小林…
熊谷守一美術館3階ギャラリーで展示されている高山良策展を見た。またこれに関連して平塚市美術館館長代理の土方明司さんの講演「高山良策の生涯と作品」が開かれ、それも聴講した。講演は土方が練馬区美術館の学芸員の頃高山良策展を企画したこともあって…
旧中川の土手にホトケノザ(仏の座)が咲いていた。ホトケノザは「歳時記カレンダー」によると、 シソ科。路傍や野原に群れ咲く。相対する葉が茎を取り巻き、仏が座る蓮華座に似る。別名の三階草(さんがいぐさ)も、葉が階を成している形態から。七草のホト…
街で見かけた「閉店のあいさつ」各種。
むかし、NHKテレビで『偽装の棺桶』というテレビドラマを見た。イギリスのBBC放送が制作したものをNHKが放映したのだ。原作がスパイ小説の第一人者ジョン・ル・カレだった。脚本がスタンリー・マンだったことを憶えている。 東ドイツから西ドイツに密出国す…
東京銀座のギャラリーゴトウの小高里枝子個展「Life Drawing」の鉛筆ドローイングが良かった(2月18日まで)。 小高は1979年千葉県生まれ。2002年に東京藝術大学美術学部絵画科版画専攻を卒業し、その後同大学院版画専攻を修了している。2003年からギャラリ…
六本木の国立新美術館で野田裕示展が開かれている(4月2日まで)。これが本当にすばらしい。野田は1952年和歌山県生まれ、多摩美術大学を卒業した翌年すでに伝説の南画廊で個展を開いている。その後ギャルリー東京ユマニテで個展を繰り返してきた。 私はこ…
富岡多恵子の『写真の時代』(筑摩叢書)を読む。これは雑誌『カメラ毎日』に1976年から2年間連載したものをまとめたもの。もう35年も前になる。あまりに古いし、しかも富岡は写真のことに詳しくないと言っている。にも関わらず内容は意外に古びていない。 …
新宿2丁目にも画廊がある。画廊があればどこまでも行くのが私のポリシーだ。この2丁目にあるのは、現代美術を扱っている画廊ポルトリブレと、写真専門のフォトグラファーズギャラリーだ。ポルトリブレは画家の平井勝正さんが経営している画廊だし、フォト…
2月8日の朝早く、少し欠け始めた満月が西の空を沈んでいった。間もなく日が昇る。
2月12日、近所の小さな植物公園で福寿草が咲き、フキノトウも食べ頃になっていた。採らないけど。 昨年の日記を見ると、同じ日にすでに花粉症の薬を処方されていた。昨年が早かったのかもしれないが、もう花粉症の季節なのだ。
小倉美恵子『オオカミの護符』(新潮社)を読む。本書を読もうと思ったのは、1月15日付け毎日新聞の書評欄に田中優子がとても良い書評を載せていたからだ。その後、2月5日付け朝日新聞にも田中貴子の書評が掲載された。毎日の田中優子の原稿量は朝日の田…
(昨日の続き) 山鳥重の『言葉と脳と心』(講談社現代新書)を読んで、「本人が意識することのない認知」という概念を知ってとても興味を惹かれた。「認知(ここでは、この言葉を「入力情報の高次処理」という広い意味に用います)と言語と意識という3種の…
山鳥重『言葉と脳と心』(講談社現代新書)を読む。これが素晴らしかった。著者は失語症などの高次脳機能障害の臨床に従事している。 著者は失語症の4つの症例を解説する。健忘失語は名前がわからなくなる失語症、発話できなくなるのがブローカ失語、聞いた…
献血をしようと日本赤十字の献血会場へ行ったら、尿酸値を下げる薬を飲んでいることを理由に採血を断られた。でも応募してきたからと小さなカードをもらった。「Skimming Barrier」と書かれたスキミングバリアカードだ。これは何だろう? カードの裏面には、…
中津川浩章展「絵画は記憶に似ている」パート2「求心性」が先週のパート1に引き続きギャラリイKで開かれている。パート1も優れた展示だと思ったが、パート2を見たら多少オーバーな物言いになるが、パート1は前座と言いうるくらいの素晴らしい達成だった…
2月3日は節分だった。その日は大島かづ子の短歌を思い出す。 追儺の豆外には打たじ戸もたてじ召されし護国の鬼の兄来よ 追儺(ついな)は、角川ソフィア文庫の『俳句歳時記』によれば、 追儺:節分の夜、桃の弓で葦の矢を放って悪魔を追い払う儀式。各神社…
近所の小さな植物園で福寿草が咲き始めた。フキノトウも大きくなった。福寿草は見かけと違って有毒なので、毎年フキノトウと間違えて食べ、中毒する人が絶えないという。 福寿草 フキノトウ
佐野眞一『旅する巨人』(文春文庫)を読む。副題が「宮本常一と渋沢敬三」で、この二人の評伝なのだ。 最初、宮本常一『民俗学の旅』(講談社学術文庫)を読んだ。宮本常一という民俗学者についてはほとんど知らなかった。これは宮本の自伝だった。民俗調査…
男性向けの店舗に新装開店した有楽町阪急の玄関前の看板広告は海老蔵の写真だ。しかしあのような事件の後で、まだオーラは残っているのだろうか? しかも汚れた英雄とさえ言われることもないだろう。 安い買い物だったとしても年間契約量は億を下回らないだ…
新聞の書評に紹介されていて読んでみたいと思って買った長岡弘樹『傍聞き(かたえぎき)』(双葉文庫)。買ったけれど、帯の惹句が「おすすめ文庫王国2012国内ミステリー部門ダントツの第1位」「この20年で最高の傑作! 仕掛けと感動の珠玉短編を堪能せよ」…
中津川浩章展が東京京橋のギャラリイKで開かれている。今週はパート1で、来週がパート2となる。 中津川は1958年静岡県生まれ。現在53歳になる。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリー人、…
東京銀座6丁目のみゆき画廊で酒匂譲展が開かれている(2月4日まで)。酒匂は1930年鹿児島県生まれ、1953年に東京藝術大学油絵科を卒業し、1955年に同専攻科を終了している。はじめサヱグサ画廊で個展を開いた後、パリで個展をし、1976年からはこのみゆき…