「自分たちはもう通用しないのか」 蓮舫氏惨敗余波、幹部の責任論も

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松井望美 伊沢健司
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 東京都知事選の投開票から一夜明けた8日、3位に沈んだ蓮舫氏を支援した立憲民主党には動揺が広がった。次期衆院選に向け、党勢の立て直しが急務だが、政党の支援を受けない石丸伸二・広島県安芸高田市前市長に無党派層が流れたことへのショックは大きい。

 「もう自分たちは通用しないのではないか。昨夜はそう思った。既存の政党が嫌われているような気がした。私たち自身がどうアップデートできるかが問われている」。立憲の辻元清美代表代行は8日、JR有楽町駅前で記者団に語った。

 中堅議員が「立憲の実力が表れた結果。自民も下がってはいるが、立憲も上がっていない」と指摘するように、急務となっているのが無党派層への浸透だ。朝日新聞社の出口調査では、石丸氏が無党派層の36%の支持を得た一方、蓮舫氏は半分以下の16%にとどまる。

政策よりもSNS?

 東京選出の若手議員は、石丸…

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2024年7月8日23時59分 投稿
    【視点】

    蓮舫氏の敗因は石丸氏の伸長の原因と裏表の関係にあると考えられる。 我々が投開票日1週間前に、都内2500人あまりの有権者を対象に独自に行ったインターネット情勢調査では、石丸氏の支持層は政治不信が強く、旧民主党政権への評価が低いという特徴を

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2024年7月9日10時11分 投稿
    【視点】

    もともと立憲と共産の基礎票だけでは、自公の基礎票に及ばない。だから「風」がないと首長選や小選挙区では勝てない。 石丸伸二氏の約166万と蓮舫氏の約128万の得票を足せば、小池氏の292万を上回る。前回は小池氏に「風」が乗っていて366万だ

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