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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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兵器庫が医療の現場に ヒロシマでたどる医学史 広島大医学資料館

医学資料館の全景=広島市南区で2022年4月6日午後1時55分、宇城昇撮影
医学資料館の全景=広島市南区で2022年4月6日午後1時55分、宇城昇撮影

 兵器を貯蔵していた軍都の拠点施設が、どんな経緯で命を救う医療の現場になったのか。原爆の惨禍に遭う以前から、広島の地で受け継がれてきた医学の知見と経験とは――。広島大医学部医学資料館(広島市南区)で開かれている企画展は、広島とヒロシマの医学史を貴重な資料からたどる。

 広島大が医学部や病院などを構える霞キャンパス。正門を入って左手、赤レンガの2階建てが医学資料館だ。かつて兵器や弾薬の保管、修繕を担った陸軍兵器補給廠(しょう)の建物外観を復元した。

 戦前の広島には「三廠」と呼ばれた赤レンガ建物があった。保存・活用策を現在検討中の被服支廠、広島市郷土資料館として使われている糧秣支廠、そして兵器補給廠だ。

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