兵器を貯蔵していた軍都の拠点施設が、どんな経緯で命を救う医療の現場になったのか。原爆の惨禍に遭う以前から、広島の地で受け継がれてきた医学の知見と経験とは――。広島大医学部医学資料館(広島市南区)で開かれている企画展は、広島とヒロシマの医学史を貴重な資料からたどる。
広島大が医学部や病院などを構える霞キャンパス。正門を入って左手、赤レンガの2階建てが医学資料館だ。かつて兵器や弾薬の保管、修繕を担った陸軍兵器補給廠(しょう)の建物外観を復元した。
戦前の広島には「三廠」と呼ばれた赤レンガ建物があった。保存・活用策を現在検討中の被服支廠、広島市郷土資料館として使われている糧秣支廠、そして兵器補給廠だ。
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