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核兵器禁止条約

核兵器開発などを初めて全面的に禁じる核兵器禁止条約が21年1月22日に発効しました。核軍縮の前進につながるか注目されています。

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広島市長「被爆者の思いに応えるには核兵器廃絶」 核禁条約会議

広島市の松井一実市長=竹内幹撮影
広島市の松井一実市長=竹内幹撮影

 核兵器廃絶を目指す国際NGO「平和首長会議」会長の松井一実・広島市長が21日、ウィーンで開幕した核兵器禁止条約の第1回締約国会議で演説した。英語による演説内容の日本語訳は次の通り。

   ◇

 尊敬するクメント議長

 平和首長会議を代表して発言する機会を与えていただいたことに感謝を申し上げるとともに、この第1回締約国会議の開催に向けて尽力された関係者の皆様に敬意を表します。6月24日に設立から40周年を迎える平和首長会議は、これまで核兵器廃絶に向けそのネットワーク全体で取り組んできました。私たちが今日手にするこの核兵器禁止条約は、核兵器廃絶という崇高な未来図を体現したものです。

 ロシアによるウクライナ侵攻では、一般市民に対する無差別攻撃が行われ、核兵器の使用までもが繰り返し示唆される事態に陥っています。この状況を一刻も早く解消することが最優先の課題ではありますが、そのための解消方法は、人類が戦争や核兵器の使用による壊滅的な人道上の影響を過去のものとするために築き上げてきた努力を無にするものであってはなりません。世界を今一度目覚めさせる必要があります。

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